FC2ブログ

岐阜公園三重塔修復整備工事を見学

2016年09月29日


ここのところのお天気は雨ばっかり。。。
長いことスカッとする青空を見てないような気がしますね!

秋雨前線はいつまでたっても南下しそうもないし、
南の海上では今月7個目の台風18号も発生して・・・
これも日本に向かって来そうで、またまた心配になってきましたね((+_+))

そんな中、
今月の中旬に愛知建築士会一宮支部の恒例行事である、
「建築ウォッチング」で岐阜公園三重塔修復整備工事の現場見学に行って来ました。

1055-修復前の画像
これは2014年、修復工事(解体)前の画像です。(修復工事資料より引用)

1056-建立当初の画像
こちらは建立当時の画像です。(修復工事資料より引用)

この岐阜公園三重塔の概要をささっと説明しますと・・・

この三重塔は、大正天皇の即位を祝う大典記念事業として記念塔の建設が企画され、岐阜市が市民の寄付を募ったうえで、大正6年(1917年)11月21日に建立したそうです。
高さ約22m、各重(各層)とも三間四方の造りで、中央の心柱は鎖で吊り下げて礎石から浮かせた「懸垂式」と呼ばれ、江戸後期から明治にみられる特徴的な方式とのこと。
用材には大正4年(1915年)に架け替えられた長良川に架かる長良橋の古材が利用させたそうです。
平成17年に登録有形文化財に指定されました。

場所は岐阜公園の金華山ロープウェイの乗場のすぐ上。

1040-仮設全景
ちょうどそこから上を眺めると仮設足場が見えてきます。

午後1時からの見学会のために関係者の方々が準備をしてくれていました。
1041-ご挨拶
中央が岐阜市歴史まちづくり課担当の天池さん。
その隣の白い保護帽の方が伊藤平左エ門建築事務所の望月先生。
そして黄色の保護帽の右端が施工会社の(株)中島工務店社寺部営業の西田さん。
その隣が現場担当者の栗原さんです。
実は私が勤める中島工務店の頼もしいい同僚です(^^)

早速、望月先生のもと見学に向かいました。
1042-仮設小屋
ここは現場事務所の横にある仮設小屋で、
解体された歴史的な標本の展示や再利用する材料の保管に使用されています。

そして原寸場としても!
1043-原寸図
踏んでしまってはバチが当たってしまうほどの貴重な原寸図です。

そしていよいよ現場へ!
1057-現場へ
仮設足場だけでも大変なことになっています。
現場到着まではこの仮説足場をしばらく昇って行かなければなりません!

一番最初に目にしたのは、まさにシンボル的な存在と意味を成す「心柱」!
1044-心柱
少し分かりづらいですが、奥に見える垂直に立つ丸柱がそれです。

これは昨年9月に社内で見学させてもらった時の画像。
1045-1年前の心柱
心柱の足元はこんなふうに宙に浮いているんです。

そして一重(一層)を外に出ると・・・
1051-唐戸と連子窓
既に塗装が終了した桟唐戸(さんからど)と連子格子(れんじこうし)が目に飛び込んできました。
見事な朱色です!

実はこの桟唐戸と連子格子は第4期修復時(今回の修復前)はすべて朱色だったのですが、
第1期の彩色に戻して・・・
桟唐戸は黒色、連子格子は白緑色に復元したそうです。

二重(二層)に昇ると更に迫力が増してきます!
1046-初重のはね木
一重の屋根を吊る役目の丸太「はね木」が放射線状に架けられています。

そしてその上に二重(二層)が乗り・・・
1047-二重の梁
二重の屋根を吊る丸太「はね木」の材料が準備されていました。

二重を下から望むと・・・まさに芸術の世界です!
1048-台輪とます
丸柱の上に台輪(だいわ)と呼ばれる梁、そしてその上に肘木(ひじき)と幾重にも重なる「ます」。
見事な朱色ですが、研きだし調査の結果、これらは十一重に塗り重ねられていたそうです。

これは昨年9月の「ます」の解体保存中の画像です。
1049-解体時のます
使えるものと使えないものを一つ一つ見分けて大切に修復して見事に蘇えりました!

軒先の表わし部分の塗装は既に完了しています。
1050-軒先の塗装
あとは屋根瓦工事を待つばかりとなっています。

そして・・・野地板をよく見ると何か焼印をしているようです。
1052-平成28年補修焼印
今回の修復工事で新しくした全ての材料に「平成廿八年度修復」と焼印がせれています。
全ての材料1枚1枚、1本1本、1個1個にです!

昨年9月に社内で見学させてもらった時はまだ心柱がそびえ立っていましたが・・・
1054-昨年9月の状態
かなり工事が進んでいましたが、あとは三重(三層)部分とその屋根・・・
そして相輪(そうりん)と呼ばれる棟の先端部分の工事が残っています。

建築士会という建築業界のプロをもうならせるこの修復工事!
1053-現場での説明
解り易く丁寧な説明をいただき、様々な質問にも快く対応していただいた望月先生。
本当にありがとうございました。

また、この見学会を準備してくださった岐阜市歴史まちづくり課の天池さん。
誠にありがとうございました。

そして、このプロジェクトに携わっている中島工務店!
この工務店の一社員として大変誇りに感じる一日でした!

手前みそではありますが・・・
仕事に向かう知的な才能と高い技術力に改めて感動しました。

信長の聖地、岐阜市のシンボルとして完成を楽しみにしていま!(^^)!
スポンサーサイト
プロフィール

kobachi

Author:kobachi
コバッチです!!
1968年10月29日生まれ
さそり座のA型♂ 申年
ふるさとは乗鞍と御嶽の麓
住まいの設計をしてます(^^)v

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード